春になると、ホームセンターには多くのハーブが並びます。
ハーブは園芸初心者でも簡単に育てられるものが多いです。条件が合えば次々と葉が出ててくるので、育てていてとても楽しいです。その楽しみをさらにアップさせるものとして、育てたハーブをキッチンで役立てられれば最高ですよね。
本記事では、自宅で簡単に育てられてキッチンでも役立つハーブをご紹介します。気になるハーブがあれば、ぜひ栽培にチャレンジしてみてください。
バジル
まずは、夏のハーブの定番。バジルです。バジルには「スイートバジル」「ホーリーバジル」「レッドルビンバジル」「マジックマウンテンバジル」などいくつか種類があります。多くのホームセンターでよく見かけるのは「スイートバジル」です。少し内側に丸まっている柔らかい葉が特徴で、イタリアンでよく見かけるバジルは、このバジルです。
ホーリーバジルはタイ料理「ガパオライス」に使われることで有名なバジル。「ガパオ」というのはこのホーリーバジルのことを指します。
バジルを使った料理
- トマトソース
- トマトソースを使ったパスタ類
- トマトソースピザ
- ガパオライス
- サラダ
ローズマリー
多年草のハーブで、料理だけでなく精油などにも使われるハーブです。地植えで大きく育てれば低木のようにもなりますが、鉢植えで小さく育てることも可能。匍匐性(背が低く横に這うように伸びていくタイプ)から木立性(縦に伸びていくタイプ)まで様々な種類があります。鉢植えする場合は木立性の物の方が育てやすいと思います。
ローズマリーを使った料理で最も簡単+クセになる料理といえば、じゃがいものロースト。
ohmycottieで紹介しているレシピはスライスしたじゃがいもをオーブンで焼いていますが、少し大きめにカットしても食べごたえがあってGood。
ローズマリーの葉とオリーブオイルこんがりとローストするだけのシンプルな料理ですが、お肉の付け合わせや、ちょっとしたおかずに最適。
ローズマリーを使う時の注意点
ローズマリーの香りをオイルに移すときは、茎ごといれてしまって構いません。ただ、茎部分は固いので食べるのには向きません。葉っぱだけを使いたいときは、枝の先を指2本で摘み、元に向かってスライドさせるとキレイに葉だけが取れます。
ローズマリーを使った料理
- じゃがいものロースト
- ハーブティーのブレンドとして
ディル
爽やかな香りが特徴のディルは、魚とよく合うハーブです。バジルやローズマリーに比べると暑さが苦手なハーブで、茎も柔らかいので強い風や雨にさらされると倒れてしまいます。少々難易度があがるハーブですが、ディルを使った料理はどれも絶品なので、是非挑戦したいハーブです。ホームセンターで見かけたら、茎が太く新芽があがっている元気な株を選んでください。すでに倒れてしまっている株は避けた方が良いでしょう。
ディルをつかった料理はどれも絶品ですが、おすすめは「ディルとたらこのスパゲッティ」です。たらこスパゲッティというのは日本で生まれた(アレンジされた)料理で、たらこと紫蘇、刻み海苔が乗っているのが一般的です。
また、たらこはイタリアではあまり食べられることのない食材のようです。しかし、魚卵とディルが合わないわけはありません。日本風にアレンジされたイタリア料理を西洋の味に仕立てた何とも複雑な料理ですが、作り方はとても簡単。茹でたパスタと材料をボウルであえるだけなので、是非お試しください。
ディルを使った料理
- ディルとたらこのスパゲッティ
- ディルソース
ミント類
ペパーミント、スペアミント、スイスミントなど、多くの品種が存在するミント。どれもメントールの効いたスッとした香りですが、それぞれに確実に違う香り(個性)があり、ハマると複数揃えたくなるのがミントです。ミントは生命力の強いハーブなので、鉢植え/地植えどちらでも可能です。ただ、生育旺盛なので、地植えの場合は広がり過ぎないように注意してください。逆に、広さに余裕がある場合は地植えにしてグランドカバーにすることもできます。
ミントといえばミントティーが一番初めに思い浮かびますが、サラダやビリヤニにも使います。タイなど東南アジア地域のサラダには、ミントがよく入っています。レタスやきゅうりなどお好きな野菜と刻んだミントを混ぜ、ナンプラー、レモン、砂糖を混ぜたドレッシングをかければ一気にアジアンなサラダに。パクチーも加えれば完璧です。
また、ビリヤニというインドの炊き込みご飯のような料理にも、ミントを入れます。
ドリンクから料理まで幅広い用途がある上、栽培も難しくないので是非育てたいハーブです。
ミントを使った料理
ハーブティー(ミントティーやブレンドとして)
サラダ
ビリヤニ
ジャーマンカモミール
カモミールティーといえば、ミントティーと並んでポピュラーなハーブティーの1つですよね。カモミールティーとして飲むのはもちろん、ミントなどとブレンドするのも楽しいです。
私は、ミントとカモミール、コモンマローなどのハーブを栽培し、購入したハイビスカスやローズヒップと合わせてオリジナルブレンドを楽しんでいます。
カモミールはあまり料理には出番のないハーブですが、「こだわりのハーブティーを探す」という十分な楽しみを与えてくれます。
またカモミールにはローマンカモミールとジャーマンカモミールがあります。ハーブティーとして好まれるのは苦味が少ないジャーマンカモミールなので、ハーブティー目的で購入する場合は注意してください。
まとめ
今回は比較的栽培が簡単なハーブの中でも、キッチンで役立つハーブ5つを紹介しました。タイムやイタリアンパセリ、レモングラスなどまだまだ紹介したいハーブはありますが、それはまたの機会に。
最後にハーブを選ぶポイントとしておすすめしたいのが、「栽培後の楽しみを考えて選ぶ」ことです。せっかく食べられる植物を育てるのですから、どうやって使いたいかをセットにして考えてみてください。その際、1つでもいいのですが、汎用性を考えるとさらに良いです。
ハーブティーを楽しみたいと思ってミントを買っても、意外と続かなかったりします。その時、サラダやビリヤニという選択肢があれば、まだまだミントを楽しめます。そうしているうちに、また「ハーブティーブーム」が自分の中でやってくる事もあるでしょう。
そうやってハーブを楽しんでいけば、気がつけばたくさんのハーブに囲まれていると思います。
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