これから園芸を始めようと思っている方や、園芸に挑戦しているけど上手くいかないと悩んでいる方は、是非この記事を読んでください。
本記事では、家庭菜園や観葉植物などを購入する前後に忘れずにやっておきたい3つの事を紹介します。
1. 売っているポットのまま放置しない
まず1つ目は、売っているポットのまま放置しない事です。
野菜やハーブ、草花などの多くは、3〜5号のビニールポットで販売されています。また同様のサイズのプラスチック鉢などで販売されている場合もあるでしょう。
苗を購入して1週間も2週間もそのままの状態で管理していると、私の経験上ではありますが、苗を弱らせてしまう確率が非常に高いです。
最低でも1週間以内には別の鉢、もしくは地植えで植え替えてあげる方が良いです。
天候に注意
しかし、梅雨のど真ん中など悪天候が続く時などは注意が必要です。植え替えというのは、基本的に植物にとってとてもストレスのかかる行為です。なので、植え替えたばかりの時に強い雨風にさらされたり、光合成ができなかったりすると株がどんどん弱っていきます。
特別な理由がない限り、苗は天候の良い時を狙って購入しましょう。
植え替え適期に注意
もう1点注意したいのが、植え替えの適期。ハーブや草花、野菜類がたくさん並ぶ4〜6月ごろであれば、特に気にする必要はありません。
しかし一部の植物たちは植え替えの適した時期というのがあるので、注意が必要です。
例えばバラは春と秋に多く出回りますが、植え替えに適した時期は株の休眠期となる秋以降。ただ、新苗の場合は4月〜6月ごろに行います。
またクリスマスローズは冬に販売されることが多いですが、植え替えは3月ごろが適期です。
このように一部植物は販売時期と植え替え適期にズレがありますが、基本的にそういった植物は栽培難易度が高く、株自体も比較的高値で販売されています。
園芸を始めたばかりの方は、まずはこういった植物を避けて難易度が低い植物から始めると良いと思います。
2. 使用する鉢の大きさはひと回り大きいもの
1つめのポイントとして、植え替えは購入後できるだけ早くという事をお伝えしましたが、鉢植えの場合は植え替える鉢の大きさもポイントです。
例えば3号ポットで購入してきた苗をいきなり10号鉢などに植えるのはあまり良くありません。目安としてはひと回り大きい5〜6号鉢くらいを選びましょう。
大きすぎる鉢が良くない理由としては、根腐れを起こしやすくなるからです。植物と鉢の大きさが適度であれば、根っこから水分を吸い上げる過程で土の中の水分も程よく乾燥していきます。しかし鉢が大きすぎると、植物がどれだけ水分を吸い上げても、土の水分はなかなか乾きません。結果、長期間じめじめした状態が続き、根腐れへとつながります。
また、根っこの特性上大きすぎる鉢の場合根っこの枝分かれが起きにくくなります。結果、株自体も貧弱になります。
3. 水やりサイクルを調べよう
水やりの方法は、植物によって大きく異なる場合があります。
野菜や草花であれば、大抵は同じで、土が乾いたらたっぷりとあげるというのが基本です。
しかし、観葉植物の場合は注意が必要です。
観葉植物は、熱帯雨林や乾燥した砂漠、荒野が原産のものが多いです。熱帯雨林が原産の植物は、葉水(はみず)といって霧吹きで葉っぱに水を噴霧することが必要であったり、乾燥した地域の植物は土が乾燥した状態を1週間保ってから水をあげるといった水やり方法のものもあります。
水やり方法を間違えると、株が弱ったり病気になったり、最悪の場合枯れてしまうので注意が必要です。
まとめ
今回は、植物を購入したら忘れずに行いたいことを3つご紹介しました。
もちろん植物の管理はこれ以外にもたくさんありますが、この3点さえ守ればまずは一安心といったところです。あとは、それぞれの植物について調べて、必要な手をかけてあげてください。
植物はホームセンターや100円ショップで比較的簡単に手に入りますが、買って終わりではありません。むしろ、買ってからがスタートです。初めて新しい葉っぱが出てきた事に気づいた時には、思わず声をあげてしまうほど嬉しいものです。また、観葉植物ではディスプレイ方法を模索したり、おしゃれな鉢を探したりと楽しいことが尽きません。
この記事を読んで「植物って大変だな」と感じた方もいるかもしれませんが、慣れれば当たり前のことしてササっと終わらすことのできる作業になります。
新しく植物を購入したら、是非この記事を参考に管理をしてみて下さい。