お菓子の型なんてなくてもOK。お手軽タルト
粗挽きアーモンドの風味が病みつきになるサクサク生地に、爽やかなレモンカスタード、とろける焼きいちご、最後にバニラアイスをトッピング。
熱々の焼き立てストロベリータルトにとろけるアイスがマッチしてなんとも言えないお味です。
生地の下焼きなんかもいらない簡単レシピです。
タルト?ガレット?
わかりやすくタルトと書いていましたが、このお菓子、ガレットとも呼びます。
ガレットと聞くと、そば粉のクレープをイメージする方も多いと思いますが、そもそもガレットは丸くて平たいケーキを指すのでどちらも間違いではありません。
ただ、私もそうですが日本でガレットと聞くと、しょっぱい系そば粉クレープのイメージになるので、どちらも併記しておきます。
肝心の作り方のポイントは4つ。
バターは冷たい状態で。
常温にしたバターをクリーム状にして砂糖を混ぜる。と言う工程はよくあります。(これをクレメ法といいます。)
ですが、この方法だとサクサクした食感ではなく、溶けるような食感になるので、しっとり系のクッキーなどに向いた方法かと思われます。
なので、このレシピでは、小麦粉にバターを合わせる方法をとります。(サブラージュ法)
粉にバターが合わさることで、このあと加える水分でグルテンが形成されるのを抑えることができるので、よりサクサクした食感にできます。
ぬるいバターだと、小麦粉と合わせた時にサラサラの状態にならないので、冷たい状態のものを用意してください。
夏場や暖かい地域にお住まいの方は、なんなら粉も冷蔵庫で冷やしてくださいね。
ちなみに、私は粉類は年中冷蔵庫保管です。
タルト生地は冷蔵庫で休ませる
短時間でも良いので、生地は必ず冷蔵庫で休ませてください。
このレシピでは、最低でも30分、余裕があるなら1時間休ませるのがおすすめです。生地に含まれる水分が全体に馴染むので、ベタつかず扱いやすい生地になります。
型に敷き込む工程がある場合は、生地を休ませないと破れやすく、ベタベタするのでとてもやりにくいはず。
今回は型無しなのであまり気にする必要はないのですが、それでもベタつき回避のために短時間休ませてください。
冷蔵庫に入れるときは、乾燥しないようにラップでぴったり包むことを忘れずに。
アーモンドは粗挽きにする。
アーモンドプードルでも代用できますが、わざわざ挽きたてのアーモンドを使う理由はナッツの香りとつぶつぶ食感。
サクサク生地と歯触りのいいアーモンドが合わさって、生地だけでも食べられちゃう美味しさ。
ナッツを挽けるようなものがない場合は、包丁で細かく刻んでもOK。
カスタードは完成したと思っても+1分加熱。
ボコボコと大きな気泡が出てきても、そこで完成ではありません。
焦げ付かないようにしっかり混ぜながらプラス1分。こうすることで、ツヤが出て粉っぽくない美味しいカスタードになります。
とろみがついただけでは美味しいカスタードクリームにはなれないのです。
さて、長々と書きましたが以前のストロベリー・ドロップスコーンでも書いていた通り、フードプロセッサーやミキサーを使えばあっという間なので休日のおやつにいかがでしょうか?
いちごの型なしタルト
Course: スイーツCuisine: その他1
台10
minutes30
minutes20
minutes1
hour爽やかレモンカスタードとサクサクアーモンド生地
材料
- ガレット生地
アーモンド 45g
薄力粉 150g
砂糖 45g
バター 60g
卵白 2個分
牛乳 30g
- いちごフィリング
いちご 1パック
小粒のものを使っていますが、大粒ならもっと必要です。砂糖 10g
スターチ 10g
はちみつ 10g
使わない場合は、砂糖を10g増やしてください。- レモンカスタード
卵黄 2個分
砂糖 30g
薄力粉 大さじ1
バニラビーンズペースト 小さじ1/8
レモン汁 大さじ1
牛乳 150ml
作り方
- ガレット生地
- アーモンドを粒が残るくらいの粗挽きにする。
フードプロセッサー、ブレンダー、ミキサー、なんでもOKです。持っていない場合は包丁で細かく刻む。 - ボウルに薄力粉に砂糖を混ぜ、バターとあわせてサラサラの状態にする。
指先で小さいサイコロ状にカットしたバターと粉をすり合わせるようにして馴染ませる。
バターは冷蔵庫から出したての冷たいものを。 - 挽いたアーモンドを2.に加えて全体に行き渡るように混ぜ、牛乳とほぐした卵白も加えて生地をまとめる。
粉気がなくなるくらいになれば良いので、捏ねないようにしてください。
卵白は、後でフチの艶出しにも使いたいので、ここで少量取り分けておいてください。
ラップでぴったり包んで冷蔵庫で最低30分休ませる。 - レモンカスタード
- 生地を休ませる間に作ります。
小鍋に卵黄と砂糖を入れ、泡立て器で混ぜる。
砂糖の粒は残ったままでかまいません。 - ふるった薄力粉を加え、粉気がなくなってなめらかなペースト状になるまで混ぜる。
- バニラペースト、牛乳を加えて混ぜる。
牛乳ははじめは少しずつ入れると混ざりやすいです。 - 中火で加熱。
加熱中は、必ず泡立て器で混ぜ続けること。
とろみがついて、大きな気泡が出はじめてからプラス1分加熱を続けます。 - 火を消したら、レモン汁を加えて混ぜる。
この後、生地と一緒に焼き上げるので冷たく冷やす必要はありません。
膜が張るのを防ぐため、カスタードの表面に貼り付けるようにラップをして粗熱を取っておいてください。 - いちごの準備
- いちごはヘタを取って半分にカットする。
- 砂糖・スターチ・蜂蜜をまぶす。
- 焼き上げ
- 冷蔵庫で休ませた生地を、打ち粉をしながら直径30cmほどの円形に伸ばす。
打ち粉をしたベーキングシートに取り出すと、そのまま鉄板に移して焼けるので便利です。 - 伸ばした生地より一回り小さい円形にレモンカスタードをのばし、さらに一回り小さい円形にいちごをのせる。
- フチの何ものっていない部分の生地を数カ所に分けて内側に折っていく。
カスタードが見えている部分は生地で覆い隠し、いちごには少しかかるくらいがベストです。 - ガレット生地の3.で取り分けた卵白をフチに塗り、200℃で約20分、フチがキレイに色づくまで焼く。
- 温かいうちにバニラアイスをのせて楽しんでください。